行財政健全化

日本共産党徳島市議団を代表して質問を行います。

まず、第2期行財政健全化計画であります。

職員給与の削減、アウトソーシングの名による人減らしと、人件費削減、市民福祉の後退など幾多の弊害をもたらした、第一期行財政健全化計画が今年度末を持って終わることになっています。

この1期計画は平成17年2月に出された「財政危機宣言」をテコに、職員には賃金カット、市民にはお金がないので要望には添えないとの一点張りで、諸施策を後退させるという悪癖を残したのであり、市長説明の言うように「当初予想された危機的な財政状況は、当面回避できる見通しとなりました」などと、悠長なことは言えないのであります。

そして、この路線の延長戦として、来年4月からの「第2期行財政健全化計画」を策定するとし、パブリックコメントを求めようとしていますが、わたしは、これは、一時保留し、政権交代後の新たな方針を受けて必要なら、その際策定すべきだと考えるものであります。

今回の政権交代は、長年続いた自民・公明両党による悪政に終止符を打ち、自公政権に退場願うという、多数の国民の民意が反映されたものであり、基本的に歓迎するものであります。

しかしだからといって、民主党の政策に全て賛同した行動とは言えないものであります。国民は、自公政治に代わる新しい政治は何かについて答えを出したわけでもないのであります。国民が、新しい政治を本格的に探求する「新しい時期」が始まったというのが私たち日本共産党の立場であります。私たちは新しい政権の元で「政治を変えたい」という国民の期待にこたえるとともに、不安や批判を代弁して問題点をただし、日本の政治をさらに前に進める「建設的野党」として奮闘したいと考えています。

そこで、質問でありますが、第1期の計画が総務省主導の新しい行政改革の指針に基づき作られたものであり、そうだとすると、新しい政権の基で出される方針に基づき作られて然るべきものであろうと思うのでありますが、今の2期計画は今年8月までの政府方針に基づき策定されています。

これは拙速のそしりを免れないのではないでしょうか。新政権は、地方交付税についても少なくとも22年度からは一括交付金制度を取ると言っており、地方分権も名前を「地域主権」とよび、暫定税率は廃止すると言っています。事の当否はともかくとして、大本のところで大きく変更があると思われるいま、その行方を見定めてから策定しても遅くはないと思われるのですがいかがお考えでしょうかお答えください。

 

水道料金値上げ

今議会に水道料金の値上げ案が出されていますが、これは平成14年に値上げして8年ぶりの値上げであります。14年当時は、与党会派にも事前の相談もなく「まさに青天の霹靂」の形で提案され、遂に12議会では継続審議となり翌年の3月議会でやっと承認されるという経過が見て取れます。

14年の値上げの理由は第4期拡張事業で多額の企業債を発行し、その償還が始まり、4年続けての赤字運営で累積欠損がこれ以上ふくらむと財政再建の対象となり、企業債の借り入れに制限が加えられるからというのが主な理由でありました。

今回の値上げの理由は今後5年間の行動計画を策定し、それに基づく財政収支を試算したところ、料金を値上げしないと健全経営が難しいというのが理由のようであります。

14年の値上げは累積赤字を抱え、そのままでは再建団体になるというぎりぎりのところで値上げが出されているのですが、今回は25年までを見通したら赤字になるということでだいぶ事情が違っています。

どうして今の時期に値上げをしなければならないのかその理由を簡潔にお答えください。

その際、第4期拡張事業に伴う支出は幾らになるのか、管路耐震化のためにはどうなのか、また、耐震化のための広報活動はちゃんとやっているのかどうかお伺いいたします。

 

 

鉄道高架初問

民主党を中心とする政権が生まれ、セメントから人へと、ムダな公共工事が抜本的に見直されています。歓迎すべきことであります。

鉄道高架事業についても、見直されることを期待し先日国土交通省を訪ねました。

都市・地域整備局街路交通施設課整備室課長補佐ほか1名とお会いしたのであります。

鉄道高架事業についての国の態度は、この事業は県がおやりになる事業で現時点では見解は出せないというものでしたが、いくつかの重要なお話を聞いて参りました。

まず、この事業の実現性でありますが、新政権になって、事業予算が減らされるおそれがあり、これは、昨日の議論で道路整備事業が2割減らされるとの答弁であったように思いますが、まさに見直し過程に入っており、国においても、プライオリティ(優先順位)の問題もあるのでどうゆう風になるかは不明だとのことでありました。

また、現在国においてB/C(費用対効果)を最新の情報で見直しを進めており、それを踏まえながら、新しい判断をしたいとのことでした。

まちづくり事業を2つ以上付帯することが採択条件か?について聞いたところ、そうではない、鉄道高架事業をやることによって結果としてまちのポテンシャルが上がり、効果があるとして、まちづくりも同時に進められているのではないのでしょうかとの認識だそうでありました。

これについては、以前にお邪魔したときも同じようなご意見でした。

新しい問題として、車両基地の位置が決まり、回送列車が今の倍以上通過することになり、文化の森駅以南の踏切が混雑するおそれがあるが国としてどのような認識を持っておられるのかについても聞いて参りました。これについては、地元住民を無視したとんでもない認識だと言うことが分かりました。

県の説明によるととことわりながら、「新しい道路が建設中と聞いており、そこに、誘導するから問題はない」というのであります。これは、通過交通のことのみ考えていることの表明であり、地元住民の生活道路が渋滞することなど問題外だと言わんばかりの見解であり、腹立たしく思いました。

 

そこで質問でありますが、一つとして、現時点での事業の実現性をどのように認識されておられるのか、二つめとしてB/Cの見直しについてどのように認識されておられるのか、3番目に鉄道高架事業に伴う、まちづくり事業についての認識、それと、車両基地の問題であります。

先日、久次米議員とわが党の中野議員の呼びかけで、車両基地予定地の現地見学会と地元住民との意見交換会があり参加しました。

現地は、多々羅川という小河川が流れており、台風などの際にはこれがあふれ、多大の被害をもたらされていますが、この流域の遊水地帯を3fも埋め立てるというこの事業がやられたら、洪水の危険がますますひどくなるということが実感できました。関係住民も全て反対であります。

また、地蔵橋駅周辺は住宅地帯であります。その良好な環境を回送列車によって壊され、付近の踏切も今の倍以上閉まることになり渋滞が心配だ、団地として反対を表明したいとのことでありました。

くわえて、予定地は大化の改新のころからの碁盤目に区切られた条里という跡地があります。昔、勝浦郡の一部であったこの地は優良な水田地帯であり、多家良町から丈六町を経て勝占町敷地一帯にこの条里が残されており、地元の有志によって大切に保存、記録されているのであります。このロマンの里を踏みにじる車両基地構想に、土地の心ある人々は憂慮しているのであります。

この車両基地構想についてどのように考えておられるのかお伺いいたします。

 

0912再問

お答えをいただきましたので再問いたします。

2期行財政健全化計画について、お答えをいただきましたが、そのような答弁では納得できません。

と、申すよりは、このような計画を立て、それを監視する担当部署を設けてまで推進する事業なのかどうか大いに疑問を感じました。

財政の中期展望をたてるのは大いに結構なのですが、それは、行財政の改善計画の中に入れてやるべきものではなく、財政部として当然にやらなければならない代物ではないのでしょうか。わざわざ、第2期行財政健全化計画に入れるべき必要性は感じません。

また、2期計画自身も「大きな変動要素が生じたら一定の見直し」も必要と認識されておられるようですが、それなら、だからこそ、今の時期に作る必要はないのであります。

 

1期の行財政健全化計画は、財政危機宣言という、ショッキングな表現をテコに、庁内外に大きな衝撃を与え、主には職員給与削減という禁じ手を強行する中で、一定の成果を得て終わろうとしていますが、この職員給与削減は今年度末の来年3月末を持って以前の状態の戻ることになっており、第2期計画では、財政面においてさほど大きな改善は予定されていないのであります。

そのような中、現体制を維持したまま、引き続き、全庁的に行財政の健全化に取り組む必要性は感じないのであります。公務員が、その仕事を通じ、徳島市の主人公である市民に奉仕することは当然のことであり、あえて担当部署を設けてまで行う必要性はもはや存在しないのであります。

現体制では、有能な職員を、担当部署に貼り付けていますがこれこそもったいないのであります。計画自身を撤回し、担当部署を解散し、有能な職員を他の部署で思い切り力を発揮してもらうことこそ肝要であります。

また、その事により特別参与も廃止して財政の健全化を図るべきではないのでしょうか。現特別参与は財政危機宣言を考案した一人であり、当然のこととして行財政健全化にも相談にのってもらっていると思うのでありますが、新町西再開発も頓挫し、地方分権もその形を変えつつあり、広域行政も先行き不透明であります。市長があえて特別参与を設けて意見を聞く必要もないのではないでしょうか。

 

水道料金値上げでありますが、色々おっしゃっていますが、要は第4期拡張事業にお金がいった、その企業債の支払時期を迎え、財政的に赤字が避けられないから、水道加入者にご負担を願うというものであります。

4期拡張事業の主な部分は、未普及地に本管を入れるという、国是とも言える市民皆水道の実現にあったのであります。これは、徳島市という地方自治体の務めであります。その市民皆水道のために使ったお金を一般会計でも一部負担していただくというのが本来の姿ではないのでしょうか。

先の建設委員会の議論を聞いておりましても、このことが議論された折、水道局長は市長部局に要請はしないとの態度であります。

そして、水道料金に転嫁するというのであります。しかしそれはおかしいのであります。今の時期をどう考えておられるのか。今は、100年に一度とも言われる不況の時期であります。市民の懐は冷え切り、1円の出費も控える世の中であります。電力料金は引き下げを予定しています。衣料品は格安で売られています。食料品も値下げであります。政府は遂にデフレだと認定したのであります。そのようなときに、自治体として当然の拡張の事業の負担を一般会計に求めるのでなく、料金値上げだなどとよく言えたものであります。

水道局長に再度お伺いいたします。市長部局に支援をお願いして、水道料金値上げは撤回したらいかがでしょうか。

 

水道問題を考える折、耐震対策は避けて通れません。4週回以内の水道の復旧というのが阪神淡路大地震の教訓であります。そのために耐震管への取り替えを順次やって行かなければならないことは良く承知しています。その事についてのアンケートもお採りになったとのお答えでありました。どのような結果であったのか、それをどう水道行政に生かそうとお考えになっているのかについてもお伺いしておきたいと思います。

 

鉄道高架事業についてでありますが、お答えは通り一遍のお答えであります。今の時期は予算上も国との協議の準備段階でありますから、新たな答えは出ないかもしれませんが、事態はそう簡単に前へは進めない状態になっていると思います。

ここは一番、計画断念を決意し、身の丈にあった新たなまちづくりに方向転換してはいかがでしょう。

まちづくりは徳島市の担当です。しかし、鉄道高架が前に進まない今、鉄道高架事業によりもたらされるであろう街のポテンシャルが上がることを期待するまちづくり事業をこれ以上進める訳には行かない事情になっています。

徳島市には先人が計画した都市計画決定された道路建設計画があります。八万地域で言うならば、城南高校の西から園瀬川に向かって伸びる道路が計画されています。またその道路から上八万に抜ける道路も計画上はございます。これこそ、鉄道高架事業にかわって事業化すべき道路建設ではないのでしょうか。

そのような道路建設は市内にいくつもあると思うのであります。その事業化こそ進めるべき事業ではないのでしょうか。国主導の事業は終焉に近づいています。今こそ、地元の知恵を出して市民生活の活性化につながる事業の展開がまたれるのではないのでしょうか。車両基地については新たな問題提起であったので少しふれておきますと、予定とされている地域は全くふさわしくない地域だと言うことを申し上げておきます。その理由の第一は地元住民が冠水のおそれがあると指摘し、反対を表明しているからであります。第2は住宅地を回送列車が走ることによる騒音と、交通渋滞をもたらすおそれがあり関係住民が反対を表明していることであります。これは当該地を選んだ側に大きな問題があります。責任は全て選んだ側にあることを肝に銘じるべきであります。

10世紀も前に作られた歴史ある条里跡地は熊山城と共に、新人物往来社の発行になる日本城郭大系第15巻「香川、徳島、高知」に搭載されている由緒ある遺跡であり、今もその形が残る貴重な存在であります。これを、公共事業のため埋め立てるなどと言うもってのほかだと申し上げておきたいと思います。

0912三問

国・県の制度以外に市長部局からの繰り出しや補助等にかかわるものは十分いただいているとのお答えでありますが、私はその延長線で企業債の償還に関してもっと補助できると考えます。

私の集計によれば補助金等の合計は8千500万円であります。これは、年間予算の0.1%にしか過ぎません。これを1%に引き上げても8億円程度であり、一般会計を圧迫するような金額ではありません。

8億円あれば基本的に水道料金の値上げは必要ないのであり、市民が望む耐震化も進められるのであります。それでも尚、料金引き上げが必要な場合は、行政区ごとに説明会をひらき、納得をいただければ、引き上げも可能だと考えます。

耐震化を進めながら、健全財政を構築する、そのために第4期拡張事業に係る企業債の償還に一般会計から補助をうけることは市民も納得するはずであります。

このことを強く申し上げ私の質問を終わります。